【看板屋のシートTeamが教える】素材判断のコツ!どんなシートを使う?種類や違いもご紹介
今回は、看板やサインを製作するうえでは欠かせない「シート」についてのご紹介です。
普段街中などでよく目にするものが多いと思いますので、少しでも興味を持っていただけたら嬉しいです。
目次
シートとは?
看板・サインの業界でよく使われている「シート」
種類も使用方法も様々ですが、総称でシートや塩ビシートと呼ばれています。
サインの製作・施工の現場で使われるものを ご紹介します。
①単色シート
②柄シート
③出力シート
④ガラスフィルム
まとめ
それぞれ特徴が全く違うので、用途によって使い分けます。
それでは見ていきましょう!
①単色シート
はじめから色が付いている薄手のシートです。
なかにはテント地に貼れるような糊の強いもの、光を通すものもあります。
裏紙をはがすとシール状になっており、機械でデータ通りにカットしてお店のロゴマークや案内ピクトサインなどを
ガラスやアクリルに貼ったりします。
車に社名や電話番号を貼れば、会社の宣伝としての効果も。
屋内用・屋外用と、ものによって耐候性も違うので貼り付ける場所によって使い分けています。
カッターやハサミで自由にカットすることも可能なので、車のステッカーや推し活うちわのデコなど個人用としても使えますね!
↓カッティング施工事例
②柄シート(ダイノックシートなど)
木目や石目の柄がついている厚手のシートです。
一般的に「ダイノックシート」と呼ばれがちですが「ダイノック」とは3M製の化粧フィルムの名称のこと。
他にもアイカ工業「オルティノ」やタキロンシーアイ「ベルビアン」など柄シートには多数のメーカー・種類あります。
ダイノックが一番なじみがあるからかも?
こちらのシートは、シート専用の「プライマー」という糊を塗ると木工などにも貼ることができるので
台や棚・扉に貼ったりと、DIYやリフォームにも適しています。もちろん機械(プロッター)でカットすることが可能。
画像の他にもいろいろな柄や材質を表現したものがたくさんあるので
お店やオフィスのイメージに合わせることができます。
柄に合わせてツヤ感も違うので、ただのベニヤ板をツヤツヤの大理石調に変えることも可能!可能性が広がります~!
こんなシートがあると初めて知った時は、不要な端材をもらっていろんなものに貼っておりました(笑)
シートによっては熱を加えると柔らかくなり曲面も貼れるので、ヘルメットを全面木目柄にイメージチェンジする職人さんもいるとか…。
※加工したヘルメットは現場で使用不可なので要注意です!!
本物の木材に近い質感や風合いをリアルに表現できる木目柄シートはお店に温かみのある雰囲気を与えます。
多様な柄で扱いやすく、製作の手軽さも兼ね揃えているのでサイン制作でも多く使用されます。
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③出力シート(インクジェットシート)
PCで製作したデータをインクジェット出力するシートです。簡単に言うと大きいプリンターですね。
もともとのシートが白や透明なので、グラデーションや写真・イラストなど自由にレイアウトすることができます。
単色シートや柄シートは色ごとにカットをしなければなりませんが、インクジェット出力は色数も関係なく一気に印刷ができます。
もちろんこちらも機械でカットが可能!余計な余白をなくしてガラスに貼ると見栄えも良くなります。
※「専用待合室」の画像は、インクジェットシートをカットしてからガラスに貼っています。
表面にはラミネートという加工機で印刷面をコーティングします。
耐候性を上げたりUVカットなどの効果がありますが、ツヤツヤにしたりマットにしたりと見た目の仕上げも選ぶことができます。
糊が付いていないシートもあるので、ポスターやタペストリーなども製作可能です。
出力シートはスタンダードなサインとして様々な場所で使用されている、サイン業社必須アイテムです
内照式の出力はもちらん、シルバーやゴールドなどのメタリックや蛍光色の出力シートも制作可能になりました。
④ガラスフィルム
ガラスに貼るタペシート(すりガラス風シート)
透明ガラスをすりガラスのような質感に仕上げます、透明部分は切り抜き、内部を遮断せずに仕上げる装飾シート貼り、
他にもグラデーションがあるイルミナフィルムなどもあります。
タペシートに出力及びカット
タペシートにもインクジェット出力も可能になります、グレーのデザイン出力に合わせカットも施して仕上げております。
ガラスシートは外からの視線を制限して使用する装飾フィルムもありますし
屋外で使用できるシートは紫外線を遮断するUVカットフィルム、ガラスが割れた時に飛散を防ぐ飛散防止フィルムなど機能性が高いシートもございます。
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看板シート価格
看板シートのさまざまな種類をご紹介させていただきましたが、それぞれ用途や価格が異なります。本看板業界で特に人気の高い以下の4種類に焦点を当て、それぞれの特徴や価格帯を分かりやすくご紹介します。
- 単色シート
- 出力シート(インクジェットシート)
- 柄シート(ダイノックシートなど)
- ガラスフィルム
シート選びの参考にぜひお役立てください!
単色シート
用途: シンプルなカラー表現が必要な場合に使用されます。
- 価格帯: 1㎡あたり1,000〜2,500円 3Mスコッチフイルムなどの耐久性の高い商品は1㎡辺り6.000を超える種類もあります。
- 特徴
- 2色程度のシンプルなデザイン看板
- カラーバリエーションが豊富で、ロゴや文字カットに最適。
- 耐候性があり、屋外使用にも適しています。
柄シート(ダイノックシートなど)
用途: 木目や石目調などのリアルな質感を表現する装飾シート。
- 価格帯: 1㎡あたり4,000〜8,000円
- 特徴
- 建築内装にも使われるほどリアルな高級感のある仕上がり。
- 耐久性が高く、比較的どこにでも貼れる。
出力シート(インクジェットシート)
用途: 写真やグラフィックなど、デザイン性の高い看板に使用されます。
- 価格帯: 1㎡あたり4,000〜8,000円 価格帯の違いは中期用、長期用、屋上用の耐久性の高い種類などで変わります。
- 特徴:
- 高精細な印刷が可能で、写真やグラーデションに最適。
- UVカットのラミネート加工を施すことで、耐候性を向上させられます。
- 木目や石調などもデータが作れるものは全て製作可能
ガラスフィルム
用途: 窓やガラス面に貼ることで、デザイン性と機能性を向上させます。
- 価格帯: 1㎡あたり3,000〜6,000円
- 特徴
- 透明タイプ、すりガラス調、遮熱タイプなどバリエーション豊富。
- プライバシー保護や遮熱・UVカット効果を兼ね備えています。
- おすすめシーン: オフィスの仕切り窓、店舗のショーウィンドウ。
価格を抑えるコツ
① 用途に応じた素材選び
イベントで1週間だけ使用する看板は安価なシート、長期間の屋外耐久性を持つ高価なシート、屋内でのシートは屋外用程耐久性のあるシートは不要です、不要な機能がついたシートを選ぶとコストがかさむため、必要な性能だけを持つシートを選びましょう。
② 施工の効率化
施工を一括で依頼すると、貼り付け作業や調整の手間が省けて費用対効果が高まります。
看板の取付、シートの製作、貼り付け、その他にも看板は多種多様なので調整を別々の業者に依頼すると、作業のタイミングや内容にズレが生じる可能性があります。その結果、スケジュール調整も大変ですが、余計なコストや経費が発生します。
③ まとめ発注
複数枚のシートを一度に発注することで、割引が適用されることがあります。
全国展開している店舗チェーンの場合、複数店舗分の看板シートを一括で発注することで、業者から大口割引が適用されます。まとめ発注は、コスト削減だけでなく、納期の短縮やスケジュール管理の簡略化など、さまざまなメリットをもたらします。必要な枚数やタイミングを事前に把握し、賢く発注することで、予算内で高品質な看板製作が可能です。
まとめ
店内・オフィスの内装や、看板の仕上げとして使用される「シート」
装飾シートから機能性を兼ね揃えたシートまで、貼り替えも可能なので、様々な場面で多用されます。
安価な素材よりお店のイメージに合わせた素敵なデザインサインが制作できます
弊社ではそれぞれの特徴を用途にあわせて選定し、提案・製作を行っております。
不明点や疑問点がありましたら、是非お気軽にご相談下さい。最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!
私たち樹サインは多様なシート製作の経験と多くの実績がございます、どの様な小さなことでもお気軽にご相談ください。
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